ピッキング技術は、鍵屋や錠前技師だけに許された正当な業務の一つです。一般の人が鍵を無くしたときに、開錠する道具や知識を持っていないため、ピッキング技術が利用されます。
ピッキング技術にはピックとテンションという道具を用います。ピックは、錠前のシリンダー内部に挿入し、内部構造に働きかえることで開錠します。最も使われるのがフックピックです。ダイヤモンドピックやレークピックは先端が複雑になっており、先端が丸い形状のボールピックもあります。
テンションはシリンダー内部や回転部分に力を加えたり、固定したりするときに用います。テンションのは様々な種類や形状があります。L字型やN型、先端部分だけでなく全体の形状が特殊なものもあります。
ピッキング防止法によって、一般人がこれらの道具を所持することは禁止されており、道具を購入するときは鍵屋や錠前技師の証明が必要です。
基本的な錠前はピンシリンダー錠前で、ディスクシリンダーは日本で最も多く使われています。広く普及されているので、ピッキング技術を悪用した犯罪の被害に遭いやすいです。セキュリティを高めるために様々な鍵が開発されており、ディンプルシリンダーが構造が複雑で耐久性もあります。